解体工事前の石綿(アスベスト)事前調査ガイド|義務化の概要・手順・費用への影響
最終更新: 2026年3月|株式会社ITOU(和歌山県知事(登)第3-127号)
2022年4月より石綿事前調査・報告が義務化されています
一定規模以上の解体工事・改修工事を行う場合、有資格者による石綿事前調査と行政への報告・届出が法令で義務付けられています。調査を行わずに工事を開始すると法令違反となります。
石綿(アスベスト)とは
石綿(アスベスト)は天然に産出する繊維状の鉱物で、耐熱性・耐火性・断熱性に優れることから、かつて建築資材に広く使用されていました。しかし、微細な繊維を吸入すると肺がん・中皮腫などの重篤な健康被害を引き起こすことが判明し、現在は使用が禁止されています。
特に1975年以前に建設された建物には石綿含有建材が使用されている可能性が高く、2006年以前の建物にも使用されている場合があります。解体工事の際には、石綿の有無を事前に確認し、適切な対策を講じる必要があります。
事前調査の義務化(2022年4月〜)の概要
2022年4月の法改正(大気汚染防止法・石綿障害予防規則の改正)により、以下が義務化されました。
- 有資格者による事前調査 — 建築物石綿含有建材調査者等の有資格者が調査を行うことが必須です。
- 行政への報告義務 — 一定規模以上の工事では、事前調査結果を行政(労基署・自治体)へ報告する義務があります。
- 調査結果の記録・保存 — 調査結果は記録し、工事完了後も一定期間保存する義務があります。
- 石綿確認時の届出 — 石綿含有建材が確認された場合、工事開始の14日前までに届出が必要です。
事前調査が必要な工事の条件
原則として、建築物の解体工事・改修工事を行う場合は事前調査が必要です。ただし行政への報告義務が生じる基準は以下のとおりです。
- 解体工事:床面積の合計が80平方メートル以上の場合
- 改修工事:請負代金の合計が100万円以上の場合
上記未満の工事でも事前調査自体は必要ですが、行政への電子報告義務は免除される場合があります。判断が難しい場合はご相談ください。
事前調査の流れと手順
- 書面調査 — 設計図書・建築確認申請書・改修履歴等から、使用建材の種類と石綿含有の可能性を調査します。
- 現地調査(目視確認) — 有資格者が現地で建材の種類・状態を目視で確認します。
- 分析調査(必要な場合) — 書面・目視で石綿の有無が判断できない場合、建材のサンプルを採取し分析機関で分析します。
- 調査結果の報告 — 事前調査結果を石綿事前調査結果報告システムで行政へ電子報告します。
- 石綿確認時の届出・対策 — 石綿含有建材が確認された場合、飛散防止養生・湿潤化・除去作業を行い、特別管理産業廃棄物として適正処理します。
石綿が確認された場合の費用・工期への影響
石綿含有建材が確認された場合、通常の解体工事に加えて以下の費用が追加で発生します。
- 飛散防止養生費 — 石綿繊維の飛散を防ぐための密閉養生・負圧管理装置の設置費用
- 石綿除去費 — 有資格者による石綿含有建材の除去作業費用
- 特別管理産業廃棄物処理費 — 石綿含有廃棄物の適正処理(特管産廃)にかかる処分費用
- 分析費用 — 建材サンプルの分析にかかる費用(1検体あたり数万円程度)
石綿の種類(レベル1〜3)や使用面積によって費用と工期は大きく変動します。株式会社ITOUでは建物ごとに石綿調査・届出・処理の必要手順を整理し、発生する費用と工期を見積りに反映します。
石綿(アスベスト)に関するよくある質問
石綿の事前調査は必ず必要ですか?
原則として、建築物の解体・改修工事を行う場合は事前調査が必要です。2022年4月以降、有資格者による調査が法令で義務化されています。調査なしで工事を行うと法令違反になります。
石綿が見つかった場合、費用はどのくらい増えますか?
石綿の種類・使用面積・除去方法によって大きく異なります。レベル3(成形板等)であれば数万円〜数十万円程度の追加で済む場合もありますが、レベル1(吹付け石綿)の場合は大幅に費用が増加します。具体的な費用は建物調査後にご提示します。
うちの建物に石綿が使われているか分かりません
外見だけでは判断できないことが多いため、有資格者による事前調査が必要です。1975年以前に建設された建物は可能性が高く、2006年以前の建物にも使用されている場合があります。まずはご相談ください。
石綿の事前調査は株式会社ITOUで対応できますか?
建物ごとに石綿調査・届出・処理の必要手順を整理し、費用と工期への影響を見積りに反映する対応を行っています。調査の要否や手順が不明な場合はまずはご相談ください。
石綿の事前調査にはどのくらい期間がかかりますか?
書面調査と現地目視調査は1〜2日程度で完了する場合が多いですが、分析調査が必要な場合は分析機関への依頼を含めて1〜3週間程度かかることがあります。工事スケジュールに余裕を持ってご相談ください。
石綿(アスベスト)の対応を含む解体工事のご相談を承ります。
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